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2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

日本のお笑いについて幾つか

日記。 ここ最近は「お笑い芸人」の人種差別ネタについてヤンヤと言われている。 この手の素朴さというのは、俺なんかが指摘するまでもなく、日本社会には人種差別がないということを当たり前のように考えているからかこそ生まれるものであるということは、…

ボードレールを久しぶりに読んで、背筋が伸びるような気持ちになる

文章を読んでいると、何だか背筋が伸びるような気がする書き手というのが数人くらいいるのだが、その一人にボードレールがいる。 例えば『パリの憂鬱』と称された散文詩集の中に、貧しき子供に、自分の手元にあるパンを少しご機嫌に渡したときの様子が書かれ…

イメージのモノ性

日記。 正直、特に書くことはないのだけれど、それで書かないとなると、単なる三日坊主に終わってしまうので、無理して頭の腰を叩いて、メモしておく。 「何かを書く」というときにおいて、現実を書けば現実になるという素朴な感覚には、あまり馴染めない。 …

現代詩の鑑賞、『高岡修詩集』から一篇

日記。 増田聡が次のようなことを述べている。 この国は詩人を尊敬しない。照準が定まらないふわふわした言葉を見るや「ポエム」と呼んで揶揄するような国だ。だからこの国の人は言葉を粗雑に扱って恥じない。でもな大事なことを教えておこう。言葉というも…

病気と嗜癖、解決

日記。 ちょっとだけ気がついたことに、意識的には自分の親はマトモで、こんな息子に育ってゴメンナサイ、という気持ちがあったのだが、精神疾患に関する医者のコラムを読んでいると、こういった「パーソナリティ障害」が顕在化する理由の一つに、親との関係…

ウェブ小説を書くことの恥ずかしさについて

日記。 最近は小説を書いている。 novelup.plus kakuyomu.jp 前者は、非転生系のギャグファンタジーだけれども、歴史考証があまりちゃんとしていないので、そのあたりに違和感があるかもしれない。 後者は、一発系の不謹慎ネタ。ただ不謹慎なだけなので、真…

「愚かさの弁護」について――エラスムスの『痴愚神礼賛』を読む

日記。特に結論は無い。 蓮實重彦という、フローベルを研究するフランス文学者が書いているところによると、「凡庸」の対義語は「才能」や「天才」なのではなく「愚鈍」である、ということらしい。このようにして蓮實重彦の名を借りて「愚鈍」について語るこ…