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机の上のカオス

 恐らく職場の中でも俺の机はかなり汚いほうに分類されると思う。入社してから四ヶ月程度でとにかく自分の机周辺にモノを置きまくっており、酷いことになっている。とはいえ、自分自身がモノを整理している状態というのが苦手で、何かの作業をするときは、とりあえず「散らかす」という作業をやる部分は多少にある。

 とにかく、職場にいろいろなものを持ち込んでおり、例えば壁に貼れるホワイトボードっぽいものであったりとか、あるいはスピーカーであったりとか、ディスプレイであったりとか、自分が快適に過ごせるようにする何かをひたすらと持ち込んでは配置している。現在の会社がそういうのに理解があるので、そうやっている。たぶん、その理由はよくもわるくも「ベンチャー」だからというのはあるんだろうと思う。とにかく、いろんなアイテムを持ち込んでは、会社にぶちこんでいる。

 基本的に、自分は、我々人間というのは環境に支配されやすいものであるという前提で考えている。例えば、知り合いの女の子は、半分ほどニートみたいな生活を送っていて、生活習慣もグダグダであったが、喫茶店で短時間のバイトをはじめたところ、だんだんと生活習慣が朝方にシフトしていって、朝に起きられるようになったらしいが、恐らくそういうものだと思う。(とはいえ、本当の理想を言うならば、遅刻できるようなところがあるほうが望ましいとは思うけれども)以前に読んだ『ピープルウェア』にも、確かそういうことが書いてあったと思う。だいぶ前のことになるから、覚えていないかもしれないけれども。

 あともう一つとして、単純に、職場にいる時間が8時間程度であるとする。一日に24時間与えられている。労働時間において、一日の中で既に1/4の時間が束縛されている。睡眠時間が7時間だったとして、通勤に往復1時間かかるとするならば、その時点で既に1/3の時間を削られているわけで、そのように考えるとするならば、やはり労働時間は大切にせざるを得ない。快適に仕事ができる空間というのは、それこそ自分の身というか、生活を考える上において、それなりには重要になってくる。なので、「自分にとって居心地の良い場所」というのを目指して、色々と工夫する必要がでてきたりする。(ただ、個人的には、職場に「ずっといる」というのもよろしくはないとは思っていて、なるだけちゃんと帰れるようにしたいというのもある)

 たぶん、自分が快適な空間というのは、そういう風に介入していくという空間なのであり、そういう介入できる余地があるということを、モノを持ち込むことによってやっていきたいという側面はある。ということを言い訳にしつつ、俺は周りに迷惑がかからない程度に机を汚すのであった。