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どうでもいいこと、どうでもよくないこと

 自分は部屋が汚いことが多くて、だからこそ、見かねた人が「汚いから整理をする」といい始めることが多いわけなんだけど、その整理作業なんかを見ていると、自分にとっては「あ、それ必要なものなのに」と思っているものでも、他人からすれば「それゴミだし、大切だったとしても些細なものでしかない」と言う。その辺のすれ違いというのは、もどかしいと思うと同時に、「あー、それってもしかしたら重要じゃないのかもしれない」みたいに思わされたりとして、いろいろと複雑な心境になったりする。

 ここ最近の身近な話で言うならば、デザイナーとプログラマーの部分で、ちょっとした行き違いみたいなのがあったりして、それで「なるほどなー」と思ったりする。

 確かGoogleでの勉強会でも、そういうデザイナーとプログラマーの行き違いみたいな話を聞いたりしていたけれども、多くの問題は、たぶんお互いがお互いの領域とするところの配慮的な問題なんだろうな、とは思う一方で(ただ、自分は配慮ができない人間なので耳が痛い)、その領域を離れた人から見た場合は、それが「些細なること」に見えたりすることがあるということなんだろう。

 それは難しい問題でもあるのだが、例えばその「些細なること」というのは、その領域の人たちにとっては「とても重要なこと」になるわけだし、実際に大切だったりする。問題は、そのすれ違いを不満に思いながらも苦痛と感じないか、あるいはそれらを架橋するための翻訳的な立ち振る舞いをできるのか、ということなんだろうと思う。要するに「そこはどうでもいいことのように感じる」という部分を、如何にそれを否定せずに伝えるのかという話である(例えば1pxのズレに苦労するとかそういう話)。

 案外、そういう「どうでもいいこと」というのが人のプライドの根源であったりする。(例えば、ビンの蓋を集めるとかもそういう話だと思う)

 自分なりに、一応見よう見真似でCSSをいじったりするんだけれども、やっぱりそれをメインに作っている人にはかなわないよなー(当たり前ですわな!)とは思いつつ、それを理解するということは、たぶんお互いがお互いを理解するためのカンどころが上手く養えるのではないのかな、と思ったりする。それは淡い期待で、あとはそういうのをいじっていると、知ったような気持ちになってしまうので、ちゃんと謙虚に接することができればいいんだろうな、という気はしている。