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「私、たぶん優秀なエンジニアにはなれないと思うの」

 長らく無職で、エンジニアという職業を自分は選んで、それなりに毎日の業務をこなしているわけだけれども、この仕事に入ったのが28歳ということを考えると、どうなんだろうねと思うことは、しばしばある。

 世の中において気にされているエンジニア像といえば、それこそ20代前であり、それなりに10代の優秀なエンジニアがたくさんいることを考えると、やはり後半で職についた自分としては辛いなあとは思う。

 たぶん、エンジニアというのにも三つくらいの層があって、「優秀なエンジニア」と「普通のエンジニア」と「ダメなエンジニア」という三つの層があると思う。それぞれの違いはそれほどわからないけど、とりあえず「普通のエンジニア」くらいにはなれるんじゃないのかな、という甘い期待は抱いている。

 普通のエンジニア、というのも難しいけど、自分が目標としているのは次のあたりなのかな。

  • ヴァージョン管理は慎ましくできる
  • 自分が使おうとしているライブラリのソースくらいはだいたい追える
  • テストを駆動して開発することができる
  • データベースのことはそこそこわかる
  • MVCに分解して設計することができる
  • lint系を使い、綺麗なソースコードを意識することができる

 たぶん、本当なら特化したい領域であったり、あるいは技術的な雑食性が必要なのかもしれないけれど、そのあたりの感じは、やっぱりちょっと自分的にも低いのかもなーと思うことは多々ある。どちらかというと、自分は作りたいものがあるからこそ、というタイプの人間だというのはある。

 それと、やっぱりそこいらには、それに長年コミットしてきた人なりの見地というものがあるはずで、そうなると、むしろ自分が今まで生きてきた非エンジニア的な見地を、上手い具合にミックスする必要があるよね、とも思う。もちろん、エンジニアだから「非エンジニア」的な領域がない、というわけじゃないけど、自分としては「優秀なエンジニア」というよりは「普通+余剰」みたいなところで、どういう風に戦っていけるのかということのほうにシフトしている。

 その「余剰」というものがどういうものかはわからないけど、そういう風に考えていくと、ある程度気が楽になるよね、とかそういう感じです。