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「それはお前さんに言えた道理というのがあるかい?」おばけ

 久しぶりにブログを書く習慣をつけようと思って、三日目の日記を書こうと思うと、あいつがやってくる。

 あいつとは何かといえば、「それはお前さんに言えた道理というのがあるかい?」おばけだ。

 「お前さんに言えた道理というのがあるのかい?」おばけというのは、何か文章を書いたり、あるいは何かについて言おうとしたときに、ついてくるおばけだ。で、このおばけが取り付くかどうかはマチマチのようで、このおばけが取り憑いて離れない人間と、そうではない人間に分かれる。このおばけが取り憑いていると、モノを強く言えなくなるし、過去の自分に関して反省したりして、文章を書けなくなったりする。なので、このおばけが取り憑いたら、お祓い(リハビリ)をしなければならない。

 とはいえ、おばけが取り憑くということは、その人はそれ相応に偉そうという側面もあるわけで、別に差し障りのないことを書くことは、別に何の問題もないわけで、少し何かについてガツンといいたい、とかそういう心のスキマに取り憑くことも多い。あるいは、恥ずかしいといった感情だろう。何か馬鹿にされるんじゃないんだろうか、とかね。たぶん、そういうのは余計な感じはある。

 ただ、一側面は、こいつは良心という言葉で呼ばれることもあるらしく、つまり「自分に出来ないことを人に言うのはどうなのか」という問題で、たぶん往々にして、人というのは「自分が出来てしまったことを忘れてしまう」というのはあって、そういうときには、呼び返さないといけないんじゃないのかな、とかそういう気持ちにもなる。